『解題』 ようこそお参り下さいました。愚僧は堂主の聖純と申します。どうぞよろしゅう。 さて、一昨日、生まれて初めての自作HPをUPしてから、僅か2日で講堂の改修工事となりました。  一体何の為にHPを立ち上げたのか? 別段檀家さんを募集している訳でもないし、 ましてや分譲できる墓地もないのに…。考えてみれば、別に寺院の経営状態に貢献する為に始めた訳ではないのです。 むしろ、お檀家さんばかりでなく、不特定多数の(出来れば大勢の)皆さんに御覧戴いて、序でに、お話を伝えていただくことが、おそれおおくも此のHPの最終目標だったのです。  でも寺報で既に経験した通り、こうやってズラズラと文字ばかり羅列しても殆どの方には記憶にさえ留めても戴けないのが現状です。そこで、「仏教クイズ」なんて際物を載せては見ましたが、やっぱり一過性の物に過ぎません。 大勢の皆様にリピートして戴くには、矢張り売り物のページを造り、頻繁に更新する事に尽きるでしょう。  と言う訳で、このページは、「盗作法話の部屋」として再スタート致します。 「盗作法話」というのは、何処の何方に伺ったのか、何という本に掲載されていたのか、定かではないお話や、余所で伺った法話、私の思いつきのオリジナル法話、などなど作法にこだわらずに多くをUPして行きたいと目論んでおります。勿論メールでの投稿話も歓迎致します。  本当は、掲示板形式が望ましいのですが、無料レンタルサーバーなので、掲示板は×です。このページはいずれ削除して、真っ直ぐ盗作ルームに進めるように変更しますが、今日の処は、NEXTでお進み下さい。 「心に押し入った泥棒」(001_02/10/13up)  いつ頃のお話だかしらんが昔々、ある所にとてもりっぱな和尚さんがおったそうな。和尚さんは、自分の心の中をきれいにするために、毎日きびしい修行をしておったと。 ある日、和尚さんをしたう信者さんたちが、和尚さんのお寺をたずねることになったんで、和尚さんはいっしょうけんめいお堂のそうじをしなすったと。  所が和尚さんは、ふと考えてしもうた。「これだけきれいなお堂を見れば、信者さんもきっと喜ぶだろう。すると信者さんはいっぱいお金を寄付してくれるかもしれんなぁ…・・・」次のしゅんかん、和尚さんはきれいになったお堂の中に、香炉の灰をぶちまけたそうな。  お堂についた信者さんは灰だらけのお堂を見て「和尚さん、何があったと?どろぼうでも入りなすったか?」 和尚さん応えていわく「なあに、ワシの心にどろぼうがはいったのじゃ」と。